かんおんの森から part23月号


  いよいよ6年生の卒業が間近となりました。学校の花壇では、黄色い菜の花が満開となって
います。新しい春への期待に胸をはずませている子どもたちです。
  その一方で、先日、東北地方を中心に世界最大級の地震が起きました。また、それに伴う津波で多くの方が犠牲となり、今なお行方不明の方もたくさんいらっしゃいます。皆様の中にも 
 心配されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。同じように卒業式を楽しみにしていた子どもたちもいたことでしょう。そのことを思うとき胸が痛みます。心よりお見舞い申し上げるとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

  今、学校は来年度に向け、準備を進めています。23年度からは新学習指導要領がスタートします。
  「生きる力」の育成   「基礎的・基本的な知識・技能」の習得
  「思考力・判断力・表現力」の育成  「言語活動」の充実  「道徳教育」の充実 等、これまでの指導の更なる充実が求められています。
  全体として指導内容が増加しています。昨年から移行期間として指導時数が増えてきています。来年度から1年生と2年生の時数が1時間ずつ増加します。すでにプリントでお知らせしたように、下校時間が変更になります。
  「学習意欲の向上・学習習慣の確立」の重要性も言われています。家庭学習の習慣化について今後も家庭と学校とが連携を図り、更に進めていく必要があります。授業時数が増し、学校では学習指導の充実が求められます。学校には学力をつける責任があります。家庭は愛情を注ぎながら、しつけをする責任があります。子どもは学校と家庭で育っています。それぞれの責任を果たすためにも、ますますの連携が必要になると考えます。

  次に児童の安全確保について変更させていただきます。これまで、「大雨警報」などが発令された場合は、臨時休校としていました。今年度の休校の状況や近隣校の対応も含めて、この1年検討した結果、来年度は、「台風以外の警報発令時は原則登校とする」ことに変更いたしました。詳しくは別途プリントでお知らせいたします。ご了承下さい。

  今年度、子どもたちは様々な場面で、友達、異年齢のお兄さん・お姉さん、地域の方々とかかわりながら活動し、その中で成長してきました。子どもたちは小さなハードルを越えながらたくましくなります。時にはころんだり、膝小僧を打ちつけたりしながら。6年生を見ていると自分たちで決め、自分たちで乗りこえていくことの大切さを改めて感じます。我が子をどのように育てようとしているのか、子育ては親育ちとも言います。保護者の悩みを受け止めながら、子どもの成長とともに親も成長していける。そんな学校と家庭でありたいと思います。
  今年度も保護者の皆様には、ご支援とご協力をいただき、心から感謝申し上げます。
  来年度もどうぞよろしくお願いいたします。